高齢者の家庭内事故死の調査によりますと、最も多いのが転倒・転落です。
近年は浴室内の溺死事故が増加の傾向にあります。
また、足に怪我などしたとき、廊下やトイレ、洗面所、浴室などで、手すりがあったり、
床に段差がなかったら良かったのにと思われた方は、多くいらっしゃると思います。
現在、所得税の住宅ローン控除で、バリアフリー改修は、以下のような内容が対象に
なっています。
@ 廊下幅の拡張
A 階段勾配の緩和
B 浴室改良
C 便所改良
D 手すりの設置
E 床段差の解消
F 扉の改良
G 床材の滑り止め化
対象になっていませんが、リフォームでは次のようなことも、住まいのバリアフリーに
有効なことです。
1.玄関で、楽に靴の脱ぎ履きができるように腰掛け(椅子)を設ける。
2.各部屋の扉は引戸にし、引手は握りやすく、握る高さを選ばない引き棒にする。
3.廊下などの手すりは、必要になったときに取りつけられるように、壁下地等を
補強しておく。
4.高いところに、重いものを収納しないよう、キッチンの吊戸棚など収納場所の
計画をする。
5.脱衣室や便所の局所暖房を設置して、急激な温度変化で起こるヒートショックを
防ぐ。
6.照明器具を効率の良い明るいものとする。また、スイッチは大きめの物とする。
7.台所等の水栓は、操作が容易で誤作動が少ないレバー式の物とする。
住まいのバリアフリーを進めると、高齢者や障害者の方だけでなく、妊婦や幼児、
一時的に怪我をしている方など、あらゆる人々が、安全に気持ちよく生活することが
できます。
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